新浪公司とWeibo(微博,ウェイボ)の活用方法について
中国版Twitterと呼ばれることが多いWeibo(微博,ウェイボ)ですが、運営する会社は新浪公司で、アメリカのNASDAQに上場しています。ここでは簡単にWeiboの説明とその活用法について紹介をしたいと思います。主観的な話も含まれますが、ご参考までにご覧いただければと思います。
目次
Weibo(微博,ウェイボ)について
Weiboの直訳は、ミニブログが適切ではないかと思います。もともと複数の中国大手IT企業がWeiboサービスを展開していました。今となっては、Weibo=新浪微博を指すようになっていますが、新浪微博のほか、騰訊微博(Tencent Weibo)や網易微博があります。
ただし、Weiboについては新浪微博がほぼ1強となっていますので、ここでは新浪微博=Weiboとして、以下説明していきたいと思います。Weiboの基本機能として、1回の投稿で、ユーザーは140文字以内、写真は9枚までの投稿が可能です。ユーザーは自らの情報を発信するだけでなく、気になる有名人や企業をフォローし、情報収集の手段として利用しています。
新浪公司(SINA Corporation)について
冒頭でも紹介しましたが、Weiboを運営する会社が新浪公司になり、アメリカのNASDAQに上場しています。
公式HP | https://www.sina.com/ |
本社 | 中国上海市 |
個人アカウントについて
個人は誰でも自由にアカウントが作成できます。外国人であっても、携帯電話番号とメールアドレスがあれば、アカウントは無料で取得可能です。
ただし、日本語には対応していないため、英語もしくは中国語ページでの作業が必要となります。以下それぞれの言語の登録ページになります。
英語 | https://www.weibo.com/signup/signup.php?lang=en-us |
中国語 | https://www.weibo.com/signup/signup.php?lang=zh-cn |
企業アカウントについて
個人で取得したアカウントの名称に企業名を入れることで、企業アカウントとしても無料で運用は可能ですが、信憑性がないのが欠点になります。そこで、企業向けには認証マーク(Vマーク)を付与するサービスが展開されています。
日本にも認証を代行する企業があり、そこでは10万円前後の費用で認証が可能となります。試しに認証無しで運用してみるのも良いかと思いますが、費用は1回のみ発生する形ですので、認証マークは取得されたほうがいいのではないかと思います。
Weibo(微博,ウェイボ)の活用方法について
facebookやTwitter同様にアカウントの開設がゴールではなく、開設後に如何にしてフォロワーを増やすかがSNSの大事なポイントになります。ただし、既に世の中にアカウントは無数に存在し、無数にあるアカウント上で無限の情報が配信されているのが現状です。特別な記事で差別化することも可能ですが、容易ではないと思います。
そこで、フォロワーにインセンティブを与えるプレゼントキャンペーン、具体的には対象アカウントをフォローし、該当記事を転載した人の中から抽選する形であったり、店頭でフォローしてくれた方にノベルティやお得なクーポンをプレゼントする形が増えています。
越境ECとの連携
フォロワーを獲得することが容易ではない中、苦労して獲得したユーザーに飽きさせないコンテンツを届けることも必要なことです。仮に日本の店頭でコンスタントにフォロワーを獲得できたとしても、ユーザーが情報を受け取る頃には中国に帰国しているケースが多いのではないかと思います。
そこで、帰国したユーザーに対して有効なのが、越境ECのキャンペーン情報です。帰国しても天猫国際や京東などの旗艦店から商品がリピートできる、そのお得なセール情報をWeiboを通じて発信する、この連携こそがフォロワーにとって有益なのではないかと思います。
編集後記
ここ最近はチャットアプリのWeChatの影響力が拡大する一方で、Weiboについての話題はますます少なくなっているように感じます。そのような傾向は今後も大きく変わらないと思いますが、少なくともユーザー自らの発信が減るだけであり、芸能人やインフルエンサーの最新情報やニュースを知る術として、Weiboは役割を持ち続けるのだと思います。情報に敏感な人であればあるほど、Weiboから得られる情報はとても新鮮で魅力的ですし、それはTwitterが果たす役割に近いものがあります。
情報に敏感な人が残る空間であれば、なおさら企業はその人を囲い込むことが大切です。WeChat公式アカウントの役割とは異なる部分が多いので、今後も中国向けにコンテンツを配信する限りは、WeiboとWeChat公式アカウントの併用は続けたほうがいいのではないかと思います。